2020年10月13日火曜日

中央アルプスに山登り(その2)

  みなさまこんにちは,よしだです。

 前回に引き続いて,私が9月末に中央アルプスに1泊2日で山登りをした時の話を書きます。今回は2日目の様子です。

おはようございます。この日は午前4:30に山小屋を出発しました。まだ
真っ暗で満天の星空でしたが,午前5時を過ぎると東の空が赤く染まり
始めました。

空木岳山頂の手前で日の出を迎えました。山で見る御来光は,いつ見ても
すがすがしい気持ちになります。ただこの時は風がとても強くて,
じっとしていられないくらい寒かったです。

空木岳から,これから歩く稜線を見渡します。

南駒ヶ岳の手前には,氷河地形の名残であるカールがあるのですが,
その下の端がはげしく崩壊しています。これが中央アルプス最大の崩壊地
「百間ナギ」(ひゃっけんなぎ)です。右に赤い屋根の山小屋が見えますが,
いずれこの小屋も崩壊に巻き込まれそうです。

さらに南に進んで,反対の方角から百間ナギを見てみます。画面左下
あたりに小さく赤い屋根の山小屋があるのですが,どれほど大きく崩壊
しているか,よくわかるのではないでしょうか。

朝が寒かったと書きましたが,実際この通り,霜柱が立っていました。
アルプスでは秋の訪れと一緒に冬もやってきます。

南駒ヶ岳を過ぎると人がぐっと少なくなり,登山道は険しく,わかりにくく
なってきます。上の写真は登山道の進行方向を撮っているのですが,
うっかりすると道に迷ってしまうかもしれません

仙涯嶺付近は険しく,登山道にロープや鎖が取り付けられています。
中央アルプスは大部分が花崗岩でできていて,この付近はそれがむき出しに
なっています。岩山をよじ登る感じです。

この日は最初天気が良く,空気も澄んでいたので,明るい時間帯でも
濃尾平野を望むことができました。中央やや上にかすかに見えていますが,
なんと名駅の高層ビル群も肉眼で認識できるくらいに! 実はこれが今回
一番の感激でした!

越百山まで南下しました。この頃には東側から雲が湧き出して時折視界を
遮るようになりました。それまで天候に恵まれ,すばらしい眺めを楽し
ませてもらえたので,もう十分です。

長い尾根道を延々と歩いて下山しました。途中にはこんな物も。
シカの生息調査のためのセンサーカメラです。近年シカの生息数の
増加が,さまざまな問題を引き起こしているのですが,中央
アルプスもその例外ではないようです。

 私は今回初めて南駒ヶ岳から南の稜線を歩きました。登山道がわかりにくいため,誰にでもお勧めできる区域ではないものの,人が少なく静かな山登りを楽しむことができたと思います。


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