2012年11月19日月曜日

猿投山にハイキング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 雨上がりの昨日の日曜日,名古屋のちょうど東にある猿投山(さなげやま)にいってきました。標高は 629 m と高くはありませんが,濃尾平野のすぐ端にあるため,名古屋からは標高以上に高く見えます。私のいる研究室からもよく見える山です。

 私にとって初めて行く山であり,今回もまた一人(単独)でしたが,名古屋に近いということもあってか人も多く,道の整備も行き届いており,不安なく山歩きを楽しめました。しかも今はちょうど紅葉のシーズン! 猿投山で一番目立ったのはシロモジの黄葉でした。
黄葉のトンネルです!

 常緑の樹木でも,金城では見られない種もあって楽しいです。幹だけですが,下の写真の左右に見える,やや荒れた感じの樹皮の木はアカガシです。大学に自生するアラカシや,植栽されているシラカシと同じ,カシ(樫の木)の仲間です。

 こちらはツガです。これとよく似た葉をもつのがモミで,モミやツガは山地に多く自生している樹木ですが,標高が 600 m もあれば名古屋のすぐ横でもツガが生育できる環境になるのですね。かなりの大木も見ることができました。

 あいにくアルプスの方面は雲がかかってその姿が見えませんでしたが,濃尾平野は山頂付近から一望することができました。下の写真は知多市の臨海工業地帯(左が製油所,右端は造船所)で,名古屋港を行く船がはっきり見えます。

 で,お約束写真がこちら(笑)。金城もご覧の通り,左端のランドルフ記念講堂・私のいるW10 号館から右端のE7号館に至るまで,手に取るように見えます。望遠レンズでの撮影ですが,一つ一つの建物が区別できますね。
 写真はありませんが,東部丘陵の緑地が瀬戸から金城までつながっていることも見て取れました。

 秋の一日,植物を見たり景色を楽しんだりと,とても充実した山歩きでした。
 

2012年11月17日土曜日

アベマキの黄葉

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今日は朝から冷たい雨の降る名古屋ですが,昨日は目の覚めるのような快晴の一日でした。朝の瀬戸線の車窓からは,北アルプスの乗鞍岳から御岳,中央アルプス,加賀白山,能郷白山まで,いずれも冠雪した姿をくっきりと遠望することができました。2限の試験監督のお手伝いをした教室も見晴しがよく,雪山となってさらに存在感が増した能郷白山・伊吹山の美しいこと! 幸せを感じます。

 さて学内に目を向けると,優占種であるアベマキの色づき,この場合は黄葉というべきでしょうか,見頃になってきました。下の写真は第三駐車場の脇にあるアベマキの大木です。ヌルデやイロハカエデの赤,常緑樹の深い緑を従え,澄みきった青い空を背景に,黄色がとても映えますね。
 空気が澄むこれからは,学内を散歩するだけでもさわやかな紅葉見物ができます。手前味噌ながら,なんて贅沢なことでしょう。
 

2012年11月15日木曜日

湿地調査にて

 みなさまこんにちは,よしだです。
 今日の名古屋には,冬を思わせるような寒さがやってきました。久しぶりに息が真っ白になりました。

 さて昨日のことですが,私は東谷山へ定期的な湿地の調査に行ってきました。普段人のいない湿地ですが,前にも書いた通り,ぬた場があったりして,イノシシが来ている気配は以前から感じていました。

 そして昨日,以前までただの草地だった場所が,下の写真のように泥だらけになっているではありませんか!

 上の写真だとはっきりしないので,写真に書き込みをすると…
 という具合に明瞭に跡が残っていて,これもイノシシの仕業ですね。いくら「山」と名がつく場所とは言え,ここも名古屋市内ですし,隣にはフルーツパーク,その隣には愛知県立大のある場所です。人の生活圏と目と鼻の先までイノシシが進出してきているのです。
 その一つの原因は,里山の管理放棄にあると言われています。明るい森の里山が放置されて藪になり,藪を好むイノシシの行動範囲が広まってしまったというわけです。人間にとって招かざる客も,実は人間が招いていた…と言うのは,言い過ぎでしょうか?
 

2012年11月12日月曜日

めずらしい?どんぐり

 みなさまこんにちは,よしだです。

 このブログでたびたび取り上げているどんぐりですが,今まで登場しなかったどんぐりを今日は紹介しましょう。

 下の写真左から1番目,2番目のどんぐりがそれで,「シラカシ」という木のものです。1番目が殻斗をかぶった状態,3番目はその殻斗を伏せて撮ったもの。4番目,つまり右端のは近縁の「アラカシ」のどんぐりです。

 アラカシとシラカシはよく似た樹種ですが,どんぐりの大きさはシラカシの方が大きく,形もアラカシがとがって真ん中より少し下が一番太いのに対して,シラカシはずんぐりとしていて真ん中あたりが一番太いことで区別ができますね。でも殻斗はどちらもしま模様で,近い種だけのことはあります。

 ところで,きょうのお題の「めずらしい?どんぐり」について。
 シラカシはこの地域に普通に見られる樹種なのですが,どういうわけか金城の中で自生しているものを見かけたことがありません。この写真のシラカシのどんぐりはW9号館東側のW1号館との間に植栽されたものなのです。金城でカシ(樫)の木といえばアラカシといっていいほど。どうしてこのように樹種が偏ってしまうのか,不思議ですね。
 

2012年11月9日金曜日

ウルシの仲間の紅葉

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今週初めにはあまり目立たなかった木々の紅葉も,週末になって少しはっきりするようになりました。特に金城の里山の主力といってよいアベマキが,その葉を黄色く変化させるようになりました。今はサクラの紅葉が見頃となり,移ろいゆく森の木々を研究室の窓から見渡せる幸せを感じています。
 さて,前々回のブログでウルシ科植物であるヤマハゼ,ヌルデの紅葉について書きましたが,もう一つウルシ科でよく見ることができる植物があります。
 「ヤマウルシ」です。これはどこで撮ったかというと,本部棟とW9, W10号館方面との間にある「シャロンの橋」の脇です。この橋を渡る時,すぐ横にあるので気づいた方も多いでしょう。これも触るとかぶれることもあるのですが,漆塗りの原料を取るのはこの木ではなく,中国原産の「ウルシ」という別の植物です。

 一方,大学西端の第3駐車場上の斜面には,前々回に紹介したヌルデが群生していました。
 ヌルデの見分け方をその時書いたのですが,文章だけでは分かりづらかったですね。下の写真をご覧ください。赤い丸で示したように,軸の部分にひれ状の葉のようなものがあります。これが「翼(よく)」です。これで簡単にヌルデと同定することができます。
 翼もちゃんと紅葉していますね。
 

2012年11月5日月曜日

日本のブルーベリー

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きのうの日曜日,私は長野県大町市の鷹狩山というところに行ってきました。ここはアルプスの展望台で,紅葉が盛りの低い山々の向こうにある,雪化粧の始まったアルプスの峰々のなんと美しいこと! 晩秋のすばらしい景色に出会えたことに感謝せざるを得ません。
本題と関係ないおまけ写真ですが,しばらく美しい景色をお楽しみください(笑)
爺ヶ岳(左),鹿島槍ヶ岳(中央),五竜岳(右)です。

 さて前振りが長くなってしまいましたが,今日は大学で見つけた実を紹介しましょう。「シャシャンボ」です。一風変わった名前ですね。初めて名前を聞いた,という人も多いことでしょう。でもこの実,何かに似ていると思いませんか?
 そうです,ブルーベリーです。シャシャンボは日本に自生するブルーベリーの仲間の樹木なのです。本場物のブルーベリーに比べると実は小さめで,味も少し物足りない気もしますが,甘くて食べられます。金城にも何本か生育していて,中には今年全く実をつけていないものもありますが,こちらの木は豊作のようです。一枚目の写真のようなダイナミックさはありませんが,秋の深まりの中でのささやかな楽しみのひとつです。
 

2012年11月1日木曜日

赤い色づき

 みなさまこんにちは,よしだです。

 11月になりました。朝晩の冷え込みとともに木々が色づいてくる季節ですね。まだ多くの落葉樹が緑色のままですが,一足早く赤く色づいた木があることに気がついた人もいるでしょう。

 下の写真は,大森・金城学院前駅から大学に向かって坂を上がる途中の左側に見られる紅葉です。これ一本だけですが,緑の木々の中で赤色がとても目立ちます。
 この木はたぶん「ヤマハゼ」でしょう。森の中よりも森のふち(林縁,といいます)に生えることの多い樹木です。

 二枚目の写真は八竜湿地近くで撮ったもので,こちらも赤色があざやかですね。
  これは「ヌルデ」という樹木です。葉の付け根の枝の部分にも翼(よく)といって,その名の通り翼のような,葉の小さいものがついているので簡単に見分けることができます。

 今回紹介したヤマハゼとヌルデ,どちらもウルシの仲間の植物です。敏感な人はかぶれることもあるので注意が必要ですが,ウルシの仲間の植物は他の樹木に先駆けて,しかもきれいな赤色に紅葉するので,私たちの目を楽しませてくれる植物でもあるのです。