2013年5月22日水曜日

金城の森にキツネ現る!

 みなさまこんにちは,よしだです。

 大ニュースです!!! タイトルの通り金城の森にキツネが現れました! 場所はW6号館近くの森の中です。KSC代表の小野先生が,なごや生物多様性センターの野呂先生のご協力のもと,ゼミ生の卒業論文の一環として自動カメラを設置したところ撮影に成功しました。

 最初に撮られたのは4月23日の午前0時すぎのことでした。
 この写真がそうなのですが,犬のようにも見えますね。体形からほぼキツネだと思われたものの,キツネに特徴的なしっぽが写っていないので決め手に欠ける状態でした。

 その後5月1日にも撮影され,8日に撮影された写真では・・・
胴体と同じくらいある長いしっぽがしっかりと捉えられ,間違いなくキツネと判断されました。夜行性のキツネが野外でこんなにきれいに写っている写真はなかなかありません。

 小野先生によれば,キツネは10年前に学内で目撃されて以来ずっと姿を見なかったそうです。ひょっとすると最近また分布を広げているのでしょうか。肉食傾向の強いキツネがここで生息できるのも,ノネズミやモグラをえさにできるからなのかもしれません。それだけ金城の森が豊かであると言っていいでしょう。

 さらに5月18日の午前4時半頃にもキツネが撮影されたのですが,同じ夜の午前2時半頃にはこんな動物も写っていました。
 ちょっと写りが小さいですが,タヌキです。タヌキはこれまで八竜湿地に設置された自動カメラに何度も写っているので,この付近に生育していることはわかっていましたが,金城の森の中で生育しているのが確認されたのは,最近ではこれが初めてではないかと思います。

 もっとも,撮影されたのは在来種だけではありません。こちらは外来種のハクビシンです。まだ撮影されていませんが,分布拡大が懸念されているアライグマもやがてカメラに捕らえられるかもしれませんね。
 ところで,名古屋市ではキツネは絶滅危惧IA類,すなわち「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」に,タヌキは準絶滅危惧,すなわち「現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種」に分類されています。それだけに今回の撮影は大発見と言えそうです。

 名古屋市内ではキツネの目撃情報が少ないこともあり,今回の撮影はなごや生物多様性センターのホームページや,ニュースレターでも紹介される予定です。ぜひこちらもご覧ください。

なごや生物多様性センター
http://www.kankyo-net.city.nagoya.jp/biodiversity/

 

0 件のコメント:

コメントを投稿