梅雨の晴れ間となった今日,小野先生とともに名古屋市内にある小さな池(すみません,池の名前がわかりません・・・)に行ってきました。ここは雨水の調整池なのでしょうか,周囲に堤防を作って(あるいは土地を掘り下げて)できたと思われる,いかにも人工的に作られた感じのする池です。水量はそれほど多くはなく,水際には湿地状の土地が細長く続いています。
世界最小クラスのトンボである「ハッチョウトンボ」です。頭から胴体の先までの大きさは10円玉に入るくらい! これでも立派なおとなです。上の写真はメスで,尾をあげているのは暑さをしのぐため,と言われているそうです。
下の写真がハッチョウトンボのオスで,こちらは鮮やかな赤色をしています。オスはなわばりをもち,よいなわばり(=メスの産卵に適した場所)をめぐってオスは戦いをします。これらは小野先生が研究テーマとして取り組まれ,大変興味深い結果が示されました。
ハッチョウトンボは湿地環境に適応したトンボですが,残念ながら八竜湿地では絶滅してしまいました。なぜ絶滅したのかは,まだよくわかっていません。一方でこの池のように,人工的にできた場所でも生息しているところがあります。現存する生息地の環境を観察し,ハッチョウトンボが好む環境とはどのようなものなのか,より詳しく調べていきたいと考えています。
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