きょうも夏の暑さを感じる陽気でしたね。そんな中,これまで「八竜緑地保全ワークショップ」でお世話になった浜島先生や名古屋市,名古屋市みどりの協会の方々と共に,島田湿地を見学しました。
島田湿地は天白区にあり,八竜湿地と共に名古屋市に残る数少ない湿地の一つです。もともとは里山の中にある広い湿地だったそうですが,ここ20年くらいで急激に開発が進み,今や区画整理された住宅地の中に,かろうじて取り残された緑地の中の小さな湿地になってしまいました。
緑地の中はこんな感じです。一見緑に覆われた自然あふれる風景に見えますが,中央奥の森のすぐ向こうにはマンションがあり,私の背後は子供たちが遊びまわるグランドです。
今回は普段立入ができない保全区域も入らせていただきました。ため池の名残りの池があり,周囲はコナラやソヨゴが中心の森になっています。
池の周囲に湧水箇所があり,そこにはモウセンゴケやトウカイコモウセンゴケ,シラタマホシクサなどが生育していました。すぐ横にマンションが建っているのに,水が湧き出るとは驚きです。
草のあるところより下で水が湧き出ています
ところで今回島田湿地を見学させていただいたのには理由があります。先に書いた「八竜緑地保全ワークショップ」と同様のワークショップが島田湿地についても行われることになり,私もこれまで八竜湿地の水質を調査してきたことから,島田湿地についてもワークショップへの参加依頼を名古屋市から受けたのです。ワークショップは6月以降年内に3回開催されることになっており,今回はそれに向けての現地の現状把握だったのです。
私がそのような役を仰せつかるなんて・・・と若干の不安もありますが,貴重な自然が残されるために,私が少しでもお役に立てられればと思っています。
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