急に夏のような暑さになり,木陰の涼しさがありがたいですね。その金城の森を見上げてみると,黄緑色の木が目につくことでしょう。
W10号館横からランドルフ記念講堂を撮った写真です。カリヨンの手前の木がそれです。これはシイの木で,木全体に花を咲かせているのでこのように黄緑色に見えるのです。
金城の森では里山化を進めていて,シイやアラカシなどの常緑樹を伐採して,落葉樹のアベマキやコナラの森を作ろうとしています。しかし,すべてのシイやカシ類を切るわけではありません。
もし植生の遷移に人間が手をつけないでおくと,シイやカシ類が最後に現れ,これらの樹木で森が永続的に構成されます。すなわちシイは,この地域の極相の樹種の一つであり,金城では里山の森だけでなく,成熟した森も観察できるようにしたいと私たちは考えています。
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