きょうは八竜湿地で行っている流量調査の装置の確認に行ってきました。きのうの朝までまとまった雨が降ったので,水の流れが充分あったのですが,遠目に見て装置の様子がなんか変です。
あれっ? 水がたまっていない???
堰(木の板で作った小さなダム)が流されたのか??? と焦りつつ森の木々をかき分けて現場に急行すると,装置は全く異常がなく一安心でした。しかし水はやっぱりたまっていません。下の写真で,写真右下(上流)から左上(下流)へ,水がちゃんと流れているのに,水位は三角形の切り欠きの下という不思議な状態になっていました。
穴の中に手を突っ込んでみると,中で少なくとも二本に流路が分かれ,下流の出口付近でまた一本に収束していることがわかりました。こんな手の込んだ穴をあけるのはアメリカザリガニの仕業に違いありません。
「こっちはまじめに研究してるんだぞ!!!」
と,思わずため息が一つや二つ出てしまいます。
ちなみにこの流量調査で共同研究をしている信州大の福山先生によれば,山奥ではサワガニがよく穴を掘って漏水させるとのこと。 自然を相手にした調査というのは,想定外のことがいろいろと起こって大変だ,ということですね!
もちろんこの後,泥や小石を使ってこの穴をしっかりふさぎ,ようやくちゃんとしたデータが取れるようになりました(めでたし,めでたし)。そして,調査を始めてしばらくしたら,小さな魚が現れました(ごめんなさい,写真がありません)。そしてカエルも。
どちらも名前がわからないので詳しいことは何も書けないのですが,アメリカザリガニに対する敵意で心を乱していた(←おおげさ)だけに,小さな生きものたちの登場に心が和みました(めでたし,めでたし)。
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