きょうは空一面覆っていた雲が消え,午後から気温がどんどん下がってきました。それとともに空が澄み,日が沈んでしばらくした西の空は何とも言えないグラデーションとなりました。
美しいたそがれの空です
北杜夫の小説「どくとるマンボウ青春記」に,信州松本の夕暮れ空に浮かぶアルプスを回想する一節があります。私もかつて一年間だけ松本に住んでいたことがあり,その冷え冷えとした空気の中にある山なみの美しさは自分の実体験と重ねて思い描くことができるのですが,そのときの空の色,そして空気感はまさにこんな感じなのです。
あるいは,山登りで稜線上の小屋やテントで夜を迎えたとき,あるいは朝を迎えようとしているときの空や空気感にもかなり近い気がしました。
このところ忙しくて,心にあまり余裕のない日々を送っていて,非常によろしくないのですが,そんな中だからこそ,何かが「ほら,空きれいだよ」と教えてくれたのでしょう。こうしてきょうもいい一日が過ごせました。
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