先日,校内の道路に無残な姿になったクワガタムシを何匹か見かけました。ちょっとショッキングな写真ですが・・・
頭は固いうえに食べる部分が少ないので無視し,比較的やわらかくて食べる部分が多い腹の全部と胸の全部または一部を器用に平らげてしまっています。これはカラスの仕業,と一般に言われています。カラスはどこにでもたくさんいるので,このような食べ残しがいくつもあるのは(残念ですが)仕方のないことかもしれません。
この食べ残し,インターネットで検索してみると,クワガタムシではなくカブトムシを対象にしたものですが,カラスだけでなくタヌキも同じように食べている,という研究がありました。
カブトムシを食べたのは誰?
東京大学大学院農学生命科学研究科 小島ほか
Zoological Science, Vol. 31, No. 3. (2014.3)
↑ リンクはつけていないので,興味のある方はこれで検索してみてください。
おもしろいです!
- ということは,学内でも一律に「カラスの仕業」とは言えないのですね。アラカシ・コナラ中心の森が成立し,タヌキが生息するほど多様性のある生態系は,クワガタムシにとっては大切なえさ場であると同時に天敵も多い,決して生易しくはない環境ということでしょうか。
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