しばらく間が開いてしまって申し訳ありません。今回はきのう (8/1) に訪問した五色園(ごしきえん)湿地について書きます。
五色園とは日進市にある施設で,親鸞聖人の足跡を表現したコンクリート像が園内のあちこちに配置された公園です。本来の意味で「テーマパーク」ですね。像はコンクリート像作家として知られる浅野祥雲氏の作品なんだそうです。
さて,そんなテーマパークの片隅に湿地があるのとのことで,最近ご縁のある日進市さんの計らいで見学をさせていただくことができました。江戸時代に造られたという農業用のため池の上流部にその湿地があり,その保全を行っている「生物多様性愛護会」の方に案内をしていただきました。
大きなため池です
この上流に湿地があります
この湿地,決して大規模なものではないのですが,湧水がしみ出して流れを作り,石混じりの土から植物がまばらに生えている状況から,直感的に「良好な環境が保たれている湿地」と感じました。つまり水量が確保されていることと,もう一つ,この地域の湿地で重要な「貧栄養の状態」が保たれているようです。
愛護会の方によると,小規模にもかかわらず植物種は豊富なのだそうです。この日もミズギクやサギソウ,ホザキノミミカキグサなどの花を見ることができました。これらの植物を守るため,愛護会の方たちが湿地からその上部の森林まで手入れをしたり,毎日見回りを欠かさず行ったりしているとのことで,その熱意に頭が下がります。
その湿地の上部には,五色園本来のスポットがあります。親鸞聖人のお田植えのシーンです。実はここも湧水があって,常にぬかるみ状になっているのです。湧水のある場所に適したテーマを配置しているのですね。
草はイネではなく湿地性の植物ですが (笑)
湿地やこの「お田植え」の場所には,定番?のハッチョウトンボが最近増えてきたそうです。トンボの種類も豊富で,今回ベニイトトンボを見ることができました。写真でお伝えできないのが残念ですが,トンボとは思えない,とても優雅な飛び方をするんですよ。
この湿地は愛護会のみなさんと日進市さんとが協働して,保全だけでなく環境教育にも活用されているとのことで,環境に熱心な日進市さんの取り組みの一端を知ることができました。今回見学の機会を設けていただきましたみなさまに感謝いたします。
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