みなさまこんにちは,よしだです。
昨日のブログで能郷白山へ山登りに行ってきた話をしましたが,今日はそこで出会った植物のお話をしましょう。
能郷白山の登山口である温見(ぬくみ)峠の標高はおよそ 1000 m,山頂が 1617 m ですから,名古屋とはずいぶん気候が違い,当然植生も名古屋とはかなり違うのですが,中にはこんな植物もありました。
サワフタギ(ルリミノニシゴリ)です。大学に隣接する八竜湿地でもよく見かける植物です。豊作のようで能郷白山ではたくさん実っていました。他の登山客が「あっ,ブルーベリーだっ!」と言っていましたが,ブルーベリーの仲間ではありません。ネットを見てみると,サワフタギの実は「おいしい」とも「食べたらお腹がいたくなった」とも書いていないので,たぶん「食べる価値はない」ということなのでしょうね。
もうひとつ,オレンジ色の木の実です。
これはたぶん「ニシキギ」でしょう。 オレンジの実の大きさは米粒くらいでしょうか,とてもかわいらしいのですが,赤い飾りもつけてよく目立つよう工夫されていますね~。
ところで能郷白山周辺は,ブナの天然林が広がっていて,保全がされているようでした。ブナのまとまった森が見られるだけでもすばらしいことです。
こちらは一見すると木の紅葉に見えますが,樹木の方はすでに葉を落としていて,それに巻きついているつる性の植物が鮮やかに紅葉しているのです。このつる植物,ひょっとしてヤマブドウか?なんて期待もしたのですが(おいしいんですよ!),ヤマブドウは赤く紅葉するようで,結局名前はわかりませんでした。
最後にお見せするのは,登山道の真ん中で寝そべったように生えている木です。これは「ダケカンバ」といって,有名なシラカバ(白樺,正式には「シラカンバ」)とよく似ていて,樹皮が茶色いのが特徴です。本州中部では森林限界(標高2500m前後)付近でよく見られますが,能郷白山では標高1500m付近でも生育していました。
なぜこんな形なのかというと,ここが冬になると日本海からの季節風が直撃して豪雪地帯となるからです。雪の重みでまっすぐ上になかなか伸びることができないのですね。そんな冬の厳しさをダケカンバは教えてくれるのです。
ほどなくしてこの能郷白山も雪で閉ざされることでしょう。この山が白く見えた時,名古屋も本格的な冬の到来となっているはずです。
0 件のコメント:
コメントを投稿