2014年4月28日月曜日

島田緑地でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 25日(金曜日)のことになりますが,天白区の島田緑地で水質調査用のサンプリングをしてきました。ここでは水量調査用の装置も設置しており,そのメンテナンスを兼ねて出かけてきました。

 島田湿地は,下の写真だけ見るととても緑が多く,まとまりのある山の一角にあるように見えますが,実際は周囲を住宅地に囲まれ,完全な孤立状態にあります。それでも湧水があり,ボランティアの方々の努力があって維持されてきた湿地です。

 水質調査用のサンプリングは,決まった場所で水の酸性度 (pH) などを測り,分析用に少量 (100 ml 弱) 採水します。場所によっては土の表面を湿らせるような水しかなく,所定量の水を得るために苦労することもあります。
 しかし,サンプリングをしながらいろいろないきものを見るのはとても楽しいことです。下の写真はこのブログではおなじみのトウカイコモウセンゴケ。同心円状の葉の真ん中からひょろひょろと何やら延びていますが,これは花を咲かせるための茎です。もうすぐ花の時期を迎えている,ということですね。

 こちらはサンプリングの作業をしている横でずっと止まっていた小さなチョウです。小野先生に写真で判定していただいたところ,「ツバメシジミのオスではないか」とこのことでした。都市部でよくみられる種だそうですが,光の加減によって,翅が鮮やかな青に見えたり,おとなしい灰色に見えたりして,つい見入ってしまいました。

 この日の午後には八竜湿地でも水質調査用のサンプリングがあり,さらに薬学部の学生さんを連れてたけのこ掘りもあって,まさにフィールドワーク三昧?の一日となりました。
 

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