みなさまこんにちは,よしだです。
11月10日(月曜日),湿地の珪藻の分布を共同で調べている小野先生とそのゼミの学生さん,森先生とともに豊田市内のラムサール条約に指定された湿地群(矢並・恩真寺・上高湿地)に行ってきました。
まずは矢並湿地です。3つの湿地ではちょうど木道の補修や,イノシシの防護柵を設置する工事を行っていました。
中に入ってみると,草が枯れていかにも秋らしい様子になっていました。周りの木々が紅葉するのももうすぐでしょうね。
と思っていたら花が咲いてしました。ウメバチソウです。湿地に広く生育する植物で,東海地方固有種ではないのですが,他に咲いている花が少ないのでとてもよく目立ちます。
水の中ではサワガニが歩いていました。金城のお隣の八竜湿地ではサワガニを見かけたことがないので,つい物珍しく感じてしまいます(笑)。
こちらは恩真寺湿地です。真ん中を流れる水路は,上流から川のように流れてきて,ここで地形的な原因で水の流れが広まり,湿地を形成しているようです。
恩真寺湿地でもウメバチソウをたくさん見ることができましたが,かろうじてこんな花が咲き残っていました。ミカワシオガマです。寒冷地に生育するシオガマギクが,温暖な東海地方(三河地区)に残って独自に進化したものと考えられています。
最後に行ったのが上高湿地です。ここは3つの小湿地からなり,それぞれ採水と珪藻分析用のサンプリングを行いました。せまいぬかるみに突撃(?)して,学生さんがサンプリングをしているところです。
森先生によれば,珪藻も冬になると活動を停止し,姿を消してしまうそうです。今回は今年最後のサンプリングとなるかもしれません。しかし,来年もいくつかの湿地で同じ研究を続ける予定にしていて,東海地方に特徴的な湧水湿地と珪藻との関係が明らかになることでしょう。
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