2014年11月18日火曜日

八竜湿地研究会

 みなさまこんにちは,よしだです。

 11月15日(土曜日),金城で八竜湿地研究会の研究集会が行われました。この研究会は,八竜湿地の現在だけでなく,過去にもさかのぼってその環境を解明しようとする試みで,地質の年代測定,花粉分析,理化学分析なども行う総合的なプロジェクトです。

 昨年4月から2年間のプロジェクトですから,4か月後に終わりとなります。なので今回はまず,各自の研究の進捗状況の報告をおこないました。下の写真は,研究統括者(プロジェクトリーダー)の小野先生が,全体の状況を説明しているところです。 私も現在行っている八竜湿地の水質調査,水量調査,土壌理化学分析についてプレゼンを行いました。
 
  今回は研究の進捗状況の報告だけでなく,招待講演として,瀬戸市にある東京大学の生態水文学研究所の田中先生に,「森林の遷移と管理に伴う周辺湿地の水文環境への影響」というタイトルで発表していただきました。湿地を潤す湧き水の量は,その周りの森のタイプ(たとえば人工林なのか天然林なのか)や生育している木の本数でどう変わるのかを,さまざまな研究成果を引用しながらお話していただきました。

 小さな研究会ですが,特有の生物相がみられる東海地方の湿地について,ここまで掘り下げた研究は他にはないと思います。プロジェクトの期間はあと少しですが,他の湿地でも参考にしていただけるような結果を出していきたいと思っています。
 

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