みなさまこんにちは,よしだです。
今回は4月25日に行われた,通称「新湿地」での有機物除去作業の様子をお伝えします。「新湿地」とは,学内の湧き水のある森の一部を2015年2月に伐採して,湿地再生の実験をしている場所のことです。小野先生のお力で伐採が実現し,名古屋工業大学の増田先生が植生調査を,私が水質調査を続けています。
午前10時頃,増田先生と研究室の学生さんが来られ,さっそく作業が始まりました。手には熊手やスコップが見えますが,これらを使って湿地部分にたまった有機物,すなわち落ち葉や枯れ枝などを除去するのがきょうのメインの作業となります。
比較のため,落葉期前に有機物を除去した区画と,そうでない区画が設けてあったのですが,どこもたくさんの落ち葉などが回収されました。これらの量を測定するため,土のう袋に詰めていきます。
作業をしているといろいろな生き物が出てきたのですが,こちらは外来種のウシガエル。あまりいてほしくない生き物なので,いったんは捕まえたのですが,作業中にいつの間にか逃げられてしまいました (;_;)
湿地部分にはトンボがなわばりを作って,他のオスを追い出したり,やってきたメスと交尾したり。シオヤトンボでしょうか。下の写真はホバリングをしているところを撮ったものですが,この下でメスが産卵をしているのを見守っているのです。
有機物が除去された湿地はこんな具合になりました。作業直後のため泥だらけですが,しばらくしたら水も透明になることでしょう。
森を伐採して湿地を再生する実験はどこでもできるものではなく,金城だからこそできたと言っても過言ではありません。この実験でいい成果が得られることを一同期待しています。
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