今回は4月29日に行った,三重県の御在所岳への山登りの様子をお伝えします。
この山登りは急に決まった話で,4月25日に名工大の増田先生が新湿地の作業に来られた時,「こんど29日に御在所に行きますが,一緒にどうですか」とお誘いを受けたのが始まりです。その時私は
29日ってずっと先のこと
となぜか思い込んでいて,二つ返事で前向きな答えをし,調子に乗って「KSCの学生さんも誘ってみますよ」なんて言ってしまったのです。その後部屋に戻ってカレンダーを見て
えっ,4日後?
Σ( ゚Д゚) ガビーン 装備も体も全然準備してないじゃん・・・ (汗)
とびっくりしたのでした(ボケてる私が悪いのですが・・・)。でも言った手前,KSCメンバーにアナウンスしたところ,朴先生が参加の意思を表明されたので,それで私も背中を押され,準備不足の不安はさておき(苦笑),参加することになりました。
さて当日。
前日までの雨は上がりましたが,すっきり晴れるようではなく,また風がやや強いという予報でした。 着るものを少し足してお出かけです。近鉄名古屋駅で朴先生と合流し,列車・バスを乗り継いで待ち合わせ場所の御在所ロープウェイの乗り場に着きました。
このときロープウェイは強風で運休しており,頂上付近の気温は1度との表示が・・・(◎_◎;) 緊張感が走ります。
実は,今回は名古屋工業大学の山下先生の研究室の恒例行事として行われたもので,そこに増田先生が合流し,さらに私たち金城KSCがご一緒させていただいたのでした。全員合わせると30人以上(!)の大団体。私たちは増田先生グループについていきましたが,生態学がご専門の増田先生らしくお花や植物の観察つき! 学生さんも植物のことをよく勉強されていて感心です。
よく見かけたのがイワカガミのなかま。イワカガミは標高3000 m 前後の高山植物の定番ですが,標高がたったの数百メートルの低山でも広く分布しているのですね。こちらはオオイワカガミで,花の色が白っぽいものからもっと濃いものまでいろいろありました。清楚な中に華やかさのある花ですね。
そしてこんな鳥が! 色もさえずりも美しいオオルリです。実は私,本物を見るのは初めてなんです。もう感激!
生きものだけでなく,景色もきれいでした。夏になったら,ざぶーんっと入ってみたくなる気持ちのよさそうな渓流ですね。
植物の観察も大事ですが,山登りなのでどんどん歩いて頂上を目指します。川を渡り・・・
がけをよじ登り・・・
標高を稼いでいくとこの時期らしいごほうびが待っていました。御在所の春と言えばコレ,と言っても過言ではないもののひとつ,アカヤシオの花です。ツツジの仲間ですが,花びらの色合いがなんてすてきなんでしょう!
しかし,標高が高くなると雲行きが怪しくなり,ときどき雨がぱらつくようになりました。それまで空を見上げると,雲が猛スピードで流れる様子が見て取れたのですが,いよいよ稜線に近くなり,さえぎるものがなくなって,その強風域に突入したのです。
気温が低いところへ強い風です。体感温度は氷点下。寒さ対策で上着を着て,風のうなり声を聞きながら,なんとか頂上に着きました。朴先生と一緒に記念写真を,名工大の学生さんに撮っていただきました(ありがとうございました)。
お約束の記念写真です(笑)
このあとお昼を食べて下山となるのですが,続きは後編で。
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