今日は一日雨の中、大学では今年度最後となる炭焼きが行われました。
まずは前回焼いた炭を取りだして、今回焼く竹を窯に入れました。窯のふたを閉めて空気を遮断させるための砂を敷き詰め、燃料の薪にいよいよ点火です。
最初に火をつける瞬間は、これから始まる炭焼きにわくわくする瞬間でもあります。
しかし、火が入って最初の一時間程は、実は最もつらい時間です。煙突ではなく窯口から煙が出るため、煙に巻かれて目はチカチカ、のどはゲホゲホ…。
窯の中の温度が上がって上昇気流が形成されると、煙はすべて煙突から出るようになり、煙地獄?から解放されます。そして今日のお楽しみは焼きしいたけ。大学内で伐採された木を使った原木しいたけを取ってすぐ窯口で焼くのです。新鮮そのものです。
原木しいたけの栽培は、学内で発生するコナラやアベマキなどの伐採木の有効利用です。今日はその菌打ちも行いました。しいたけが出る来年の秋が楽しみです。
ところで今日焼いた竹は、2月に割ったばかりの太いモウソウチクで、まだ充分乾燥していなかったためか、窯を閉じて蒸し焼きにするタイミングになかなかなりません。薪も不足してきたので、約30cmに切ってあった丸太を割って薪をつくります。
程なくして煙突の煙の様子が変わり、窯口を閉鎖して蒸し焼きとなりました。自然鎮火を待って竹炭が出来上がるのは来週です。
さて、このように大学で炭焼きをするためには、炭焼窯さえあればよいというものではありません。金城学院大学でそれを可能にしたのは、大学自体が広い自然林に囲まれた緑豊かなキャンパスであること、学内の生物の多様性をよりよくしていこうという意思を持った人たちがいること、そしてこの活動に協力してくださる多くの方々がいることによります。みなさまのご理解とご協力に感謝いたします。
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