みなさまこんにちは,よしだです。
昨日のブログでは,大きくてよく目立つ花を咲かせるクチナシを紹介しましたが,それとは対極の(?)つつましやかな花も咲いています。下の写真をご覧ください。葉の中心に紫色の花が集まっているのが見えますね。葉の大きさは5~10cm くらいですから,花はとても小さなものであることがわかります。
花を拡大してみましょう。一つ一つの花は数mmしかありませんが,その端正な形と淡い紫色は,日本らしい感じがします。
この花の名こそ,タイトルの「ムラサキシキブ」です。
紫色の実がなることから「ムラサキシキミ」と呼ばれていたものが,転じて平安時代の「源氏物語」の作者である「紫式部」の名を頂戴し,この名前になったのだとか。
ちなみに,日本に自生する樹木の名前で,歴史上の人物の名前がついているのは極めて少なく,近縁の「オオムラサキシキブ」の他には,「テイカカズラ」(藤原定家から)くらいだと思います。
ムラサキシキブは秋に実る紫色の実も大変美しいのですが,
それにしても素敵な名前ですね!
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