2022年9月19日月曜日

台風が近づいてきました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 台風14号が近づいてきました。名古屋では今日(9/19)の夜から明日の未明あたりに最接近するようですが,まだそんなに強い風が吹いたようにも感じられなかった今日,薬学部棟から看護学部棟の間の森で大きな木が倒れていると,薬学部の永津先生から教えていただきました(ありがとうございます!)。早速現場を見に行きました。

道を完全にふさいでいます!

 倒れたのはアベマキの大木でした。樹高は20mくらいあるでしょうか。運悪くスダジイなどの周りの木が巻き添えをくらって一緒に倒れていました。

 根元を見てみるとキノコが生えていて,これのせいで強度が低下していたようです。樹高から言って,このアベマキの寿命だったということなのかもしれません。

かなりあっけなく倒れたようです。

 空を見上げると,森の木々の間から灰色の空が見えました。高木が倒れることで上空に空間ができ,光が射して明るい環境を好む植物が侵入する,生態学で言う「ギャップ更新」が起こるプロセスがよくわかります。


  台風が最接近する前にこんなことが起きて驚きましたが,大きな災害が発生しないことを祈るばかりです。

2022年9月16日金曜日

南アルプス 仙丈ヶ岳へ山登り

 みなさまこんにちは,よしだです。

 9月11日(日曜日)のことになりますが,私は南アルプスの仙丈ヶ岳に日帰りで山登りに行ってきました。仙丈ヶ岳は標高が3,033 mあり,日本では18番目に高い山ですが,登山口の北沢峠(標高2,036 m)までバスで行けるので,南アルプスの入門の山として知られています。

 今年は私自身仕事が忙しかったのですが,そもそも週末に晴れてくれなくて,夏山に登る機会を得ないまま9月になってしまいました。それがようやく晴れた週末がやってきて,今回登ろうと思ったのですが,誰もが同じことを考えていたようで,バス乗り場から早速大混雑です!

 下の写真は早朝5時ちょうどのバス乗り場です。私が並んでいる列はバスの切符を買うための列,右の列がバスに乗る列です。右の列はずっとずっと後ろまで続き,切符を買ったらそこまで並び直さなくてはいけません。完全に出遅れました!

すごい行列です!

 ダイヤ上の始発バスの時刻は5:30ですが,人が多過ぎるため5:00からバスを出してピストン輸送になりました。柔軟な対応が有難いです。それでもバスが全部出払ってしまい,私がバスに乗れたのは2巡目の2台目,6:30でした。
最前列の補助席になりました。
視界良好です!

 バスに乗って40分ほどで北沢峠に着きました。ここからは自分の足で仙丈ヶ岳の山頂を目指します。
まずは樹林帯の中を登っていきます。

 5合目を過ぎると森林限界を超えて,視界が開けました。進行方向左手(東側)には遠くに富士山が見えました。この写真の右のピークは標高2位の北岳。つまり日本のワンツー!
この写真にはないですが,北岳の右には標高3位の
間ノ岳(あいのだけ)もあります!

 山頂手前の小ピーク,小仙丈岳に着きました。仙丈ヶ岳の「個性」とか「らしさ」を表現しているのが,氷河地形である大きなカールではないでしょうか。ここから山頂方向を見るとそのカールがきれいに望めました。
優美な景観を作り出しています。

 山頂に着きました。雲がいくらかあって,遠くまですっきりと景色を望むことはできませんでしたが,それでも山の上は気持ちがいいものです。
登頂の記念写真です。
キツネの「ゾン太くん」,カエルの「ぶじかえるくん」に
モデルになってもらいました(笑)。

 朝のバス停から容易に想像できる通り,山頂も人が多い! 一時的にずらっと記念写真渋滞が発生するほどでした。
できれば頂上で静かに過ごしたかったのですが…

 仙丈ヶ岳のもう一つのピーク,大仙丈岳方面から霧が上がってきました。気温が高いのでどうしても霧が出やすいのでしょう。
霧もまた絵になることも。

 帰りも同じ道をたどって北沢峠まで下山しました。今回久しぶりの登山ということでペース配分を間違えてしまい(早過ぎました),登山中にふくらはぎのこむら返りだけでなく,太ももまで痙攣しそうになり,反省点も多いのですが,久々に山の上の景色を味わえてよかったです。
 

2022年9月9日金曜日

東部丘陵生態系ネットワーク協議会 第2回カレッジ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し前のことになりますが,9月3日(土曜日)に,瀬戸市と東部丘陵生態系ネットワーク協議会の共催で,あいち自然再生カレッジの2回目が開催されました。場所は瀬戸市の蛇ヶ洞川(じゃがほらがわ)です。ここにはオオサンショウウオが生育していて,オオサンショウウオの観察会と,この川の生きものを観察するのが今回の趣旨です。


 で私は,東部丘陵生態系ネットワーク協議会の会長を務めていて,開会のあいさつをすることになっていたのですが,この日は会議があって,およそ1時間遅刻して現地に到着しました(すみません・・・)。当然すでに生きもの観察が始まっていました。

瀬戸市さんも推してます!

今回もたくさんの方が参加してくださいました。
みなさん川に入って生きもの探しをしています。

夜暗くなってからオオサンショウウオを
観察することになっていたのですが,
すでにご登場です(笑)。大きいですね!

公民館に戻ると,オオサンショウウオを
デザインした焼き物が置いてありました。
さすが焼き物の街,瀬戸市らしいですね!

みなさんが見つけた生き物の解説をしているのは,
カメ博士の矢部先生です。

夜の観察の前に,岐阜県立大垣北高校の髙木先生から,
オオサンショウウオに関するご講演をいただきました。
ここにも外来種問題があってちょっと悲しいです。

すでに昼間の明るい時間に見てしまったのですが(笑),
夜のオオサンショウウオの観察です。

 当日は昼過ぎから夜までのかなり長い環境学習会だったのですが,みなさん熱心に参加しておられました。オオサンショウウオは特別天然記念物なので,今回特別に観察ができたわけで,参加したみなさんもいい経験になったのではないでしょうか。

 参加してくださったみなさま,スタッフのみなさま,ありがとうございました。