2018年8月18日土曜日

八竜湿地のトンボ

 みなさまこんにちは,よしだです。

 40度近い猛暑・酷暑がようやく一段落してきたようですが,まだまだ豪快に暑かった一週間ほど前,トヨタの森からお客様がいらっしゃいました。私が先日「作って実践!トンボ観察会」 に参加した時にお世話になった,トンボの先生,川田さんです。八竜湿地はまだご覧になったことがないとのことでしたので,トンボの生育環境として八竜湿地はどうなのか,見学していただくことになったのです。

 一番気になるのはやはりハッチョウトンボですが,猛暑が続いて水が枯れてすでに姿を消しているのでは?という心配をよそに,まだその姿を見ることできました。前回見たのはちょうど一か月前。その時はわからなかったものの,今回は花が出始めたシラタマホシクサに止まっています。東海地方の湧水湿地らしい光景ですね。
 川田さんによれば,晴れた日が続いても,わずかとはいえ湧水が出続けているこの環境で,ハッチョウトンボの生育は問題なさそうとのこと。今回もメスが見つけられなかったものの,定着してきた感がありますね。

 別の場所では二匹のトンボが仲良く?枝先に止まっていました。よく似ていますが,左がウチワヤンマ,右がタイワンウチワヤンマなのだそう。腹の先端あたりが少し膨らんでいるのが「ウチワ」の由来だそうですが,「ウチワ」が黄色い(左)か黒い(右)かで区別するのだと教わりました。 

 他のトンボがやってくると威嚇するような行動をするのですが,近縁のこの二匹の間では争おうとしません。 ちょっと不思議ですね。

 この日も汗が噴き出るような陽気でしたが,それでも季節がめぐっていることが,湿地の生き物から知ることができました。ひょろっと長い茎の先でワレモコウの花が咲き始め…
 
マメナシの実はすっかり梨らしくなりました。

 専門家の人は,自分の知らない「引き出し」をたくさんもっていて,一緒にいるといろいろな発見を導いてくださるのですが,今回もまさにそう。とても楽しい時間を過ごすことができました。お越しくださった川田さんに感謝します。
 

2018年8月16日木曜日

オープンキャンパス

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し前になりますが,11日(土曜日)は大学のオープンキャンパスでした。KSCでは7月のオープンキャンパス同様,ブースを設けて里山の紹介を行いました。
 
 7月のオープンキャンパスは午前中ざっと強い雨が降るような天候でしたが,今回は一日晴れて参加者の方も多めで,KSCブースにも多くの方が立ち寄ってくださいました。

 いつものように竹炭を配布しましたが,大学で炭焼きをしているなんて!と驚かれることもしばしば。そうですよね,こんなことができる大学はそう多くないですからね。広い土地に森があるからこそできるのですから,金城のキャンパスの環境の良さはなかなかのもの,と自負しています。
 
 

2018年8月10日金曜日

竹炭の袋詰・流しそうめん・全体会・オープンキャンパスの準備

 みなさまこんにちは,よしだです。
 暑い日が続いていますね。

 今日は久しぶりにKSCの行事がありました。明日のオープンキャンパスに向けた竹炭の袋詰め,流しそうめん,全体会,オープンキャンパスの準備と,夏休みなのでまとめて一日で済ませました。

 まずは竹炭の袋詰めです。炭焼き小屋から竹炭を持ってきて,いつものW1棟西側出口で詰めていきます。前々回の炭焼きの竹炭と,前回の炭焼きの竹炭あわせてざっと400袋くらいでしょうか。かなりな量になりました。
 
 袋詰めが終わったらいったん片づけて私の研究室に戻り,そうめんを湯がきます。15人くらい集まったので,18人分のそうめんを3回に分けて湯がきました。そしてもう一度W1棟西側出口にもどり,竹をセットしていよいよ流しそうめんが始まりました!
 
 今日は雲が多めで40度に迫るような酷暑ではなかったものの,日が当たるとやっぱり暑いので,日陰になる位置に竹をセットしました。今回は,そうめん以外一人一品持ち寄りで,缶詰のフルーツなどのほか,生のブドウやブルーベリーなども流れてきました。ブルーベリーは小さくて流れるのが早く,みんな苦戦していました(笑)。
 
 流しそうめんが終わった後は,私の研究室に戻って全体会です。議題は7月の振り返りと,今後の予定の確認です。

炭焼きでたまった竹酢液の精製は,薬学部の先生からガラス器具を譲っていただけることになり,9月くらいを目途にやってみることになりました。また,「花火がしたい」「川遊びがしたい」という声も上がり,昨年同様「合宿」を検討してみることにしました。

 これが終わると,竹炭をオープンキャンパスのブースに持っていき,部室から必要な道具もブースに運び込み,今日のすべての予定が終了しました。

 明日のオープンキャンパス,たくさんの方が来られることを願っています。
 

2018年7月21日土曜日

島田湿地と小牧市で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 酷暑が収まる気配が全く感じられませんが,そんな中私は,天白区の島田湿地と小牧市の調査地に出かけました。

 最初に行ったのは島田湿地で,ここでは流出量の測定をしています。装置をパソコンにつないでデータを回収し,新しく回収をスタート,と言いたいところですが,三角堰の下の土が流れてしまい,上流から流れてきた水が全部堰の下をくぐっているではありませんか!
ここまではいつも通りですが…
 
ちょっとわかりづらいですが…
本当ならV字の上を水が流れるはずが
全く流れていません! 

 この装置を設置したのが2014年1月で,更新時期を迎えていたのですが,間に合いませんでした (>_<)。八竜湿地で採用したようなステンレス製の三角堰を,ここにも導入することが良いのでは?と考えていましたが,関係する方々のご理解が得られるよう努力したいと思います。

 島田湿地のあとは,一部高速道路を使って小牧市へ移動です。小牧市にはマメナシの自生地があり,この春から私は水質調査をさせていただいています。

 採水ポイントには一部地下水もあり,写真右のチューブで吸って採水します。井戸はかなり深く,3 m のチューブで何とか採水できるレベル。ちょっと大変ですが,それでも今回は全部のポイントで採水できました。

 今日もとても暑く,採水中も汗がだらだら流れ落ちてきます。この汗は化学分析をするうえで絶対に混じってはいけないものなので,暑くても細心の注意を払っての採水でした。
 

2018年7月20日金曜日

7月度全体会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 相変わらず暑い日が続いていますね。

 KSCでは先日全体会を行いました。場所はいつものラーニングコモンズですが,広い場所を確保していただいた割に参加者が少ないですね。ちょうど前期の期末テスト期間に入ってしまったので仕方がありません。

 今回はこの先のスケジュールを確認しました。8月初めに第二回目のオープンキャンパスがあり,その準備を兼ねた流しそうめん(笑)を前日にするのです。いくら流しそうめんでも,暑さがもう少し収まるといいですね。
 

2018年7月15日日曜日

トヨタの森「作って実践!トンボ観察会」

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 海の日を含む三連休の最初の二日間,私はトヨタ自動車が運営する「トヨタの森」で開催されたイベント,「作って実践!トンボ観察会」に参加してきました。
 
 このイベントは,トンボのことをフィールドと座学で勉強した後,トンボの面白さを伝える環境教育プログラムを作り,翌日トヨタの森にやってきた親子に早速プログラムを実践しようというもの。環境教育を実施するための養成講座はいろいろあったりしますが,作ったプログラムを持ち帰って後日生かしてください,ではなく,早速翌日実行してしまうなんて,なんて斬新で大胆な!(笑) でもとても面白そうだったので,案内が来てすぐに申し込みました。
 
 14日(土曜日) は,トヨタの森に朝9:30集合でした。募集人数を超える人が集まり,さっそくトンボについて勉強です。トンボかそうでないかは,羽の構造で区別するのだそうです。虫に詳しくない私は「へぇ~」の連続!
 
 続いて場内の湿生園に行き,トンボの観察と捕獲です。
 
 ここにはハッチョウトンボだけでなく,ショウジョウトンボやシオカラトンボなども生息しているのですが,一同をびっくりさせたのが下の写真。ちょっとわかりにくいですが,シオカラトンボがハッチョウトンボをむしゃむしゃ食べているのです! 
 
 網を借りてハッチョウトンボを一人一匹ずつ捕獲し,チャック袋に入れました。これは午後のスケッチの材料のためですが,そういえば,こんなにトンボをまじまじと観察したのはこれが初めて! 
 
 午後のスケッチの後は,グループに分かれて環境学習プログラム作りをします。油性ペンの色によるくじ引きでグループが分かれ,私は「黒チーム」に。
 
 まずは各自で,親子にトンボの何を知ってほしいかを考え,それに沿った一人5分のプログラムを企画していきます。次にそれをグループ内で発表してすり合わせや改善を図っていくのです。幸い「黒チーム」は各自のネタが被らず,しかも全体で一つのまとまりのあるストーリーが描けるもので,見せる工夫のアイディア出しも相互にうまくいき,テンポよく企画がまとまっていきました (^_^)v。
  
 別のグループと,作った企画でロールプレイをして,企画作りはひとまず終了。この後は夕食を兼ねた交流会です!
お腹いっぱいいただきました~!
  
 日が沈もうとするころ,「夜のトンボ観察会」にお出かけです。まだ真っ暗ではありませんが,トンボにとってはもうお休みの時間。ハッチョウトンボたちは湿地から周辺の草原に移動して,じっと体を休めていました。触ってもほんの少し動くだけで,本当に休んでいることがよくわかりました。そして昼間スケッチのモデルになってくれたハッチョウトンボたちもここで放しました。
 
 ここで半数以上の人はお帰りになりましたが,私ほか10名弱は施設にお泊り。あとは寝るだけですから,この後はアルコールつきの交流会(笑)を楽しみました。
 
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 おはようございます。
 7月15日(日曜日)の朝を迎えました。今日もまた晴れて暑くなりそうです。
 
 きょうは昨日企画した環境学習プログラムを実践する日です。私たち「黒チーム」は下見を2回もして,入念な?チェックを行いました。実はこの時点で,私が作成した「道具」に対するハッチョウトンボの反応がさっぱりで,うまくいかないかも…と心配だったのですが...。
  
 さて,親子がたくさんやってきて,いよいよプログラムの開始です。 
 
 「黒チーム」の3名のうち,一人目がハッチョウトンボの大きさを知るプログラムで,あらかじめ捕獲しておいたハッチョウトンボ (メス・オス) と,用意した硬貨(500円玉から1円玉まで)のどれの大きさに近いか考えてもらいました。
 
 「黒チーム」二人目が私で,ハッチョウトンボのなわばりを知るプログラムです。糸で垂らした小さな赤い毛糸を,オスのハッチョウトンボに近づけると,なわばりに侵入した他のオスとだとおもって攻撃する様子を見てもらいました。練習ではハッチョウトンボが反応してくれなかったので,ダメかも?と思っていましたが,本番ではうまくいってよかったです!
  
 そして「黒チーム」三人目は,トンボのメスとオスについてを知るプログラムです。トンボが湿地をどのように動き回るのか,目で追って地図にトレースしてもらいました。
 
 子供たちの反応は上々で,手前味噌ながらも,「黒チーム」はうまくいったのでは?と思っています。
  
 今回のイベントは,いろいろな人を知る機会にもなり,自分のスキルも(たぶん)上がって,中身の濃い二日間でした。本当に参加してよかったです。
 
 最後になりましたが,トヨタの森のスタッフの方々,イベントに参加されたみなさん,私たちのプログラムを受けてくださったみなさん,本当にありがとうございました。
 

2018年7月12日木曜日

八竜湿地でサンプリング

 みなさまこんにちは,よしだです。

 昨日学生さんの卒業研究の一環で,八竜湿地にサンプリングに行ってきました。梅雨が明けて夏らしい青空…はよいのですが,暑くて汗が吹き出しそうでした。サンプルに汗が入ってしまうとダメなので,本当に困ったものです。

 八竜湿地は先日までの大雨で全体的に水が多い状態でした。下の写真は採水地点の一つですが,かごが置いてあるのは石でできた小さな橋で,普段は橋の下を水が流れているのに,きのうは橋の下に土砂が詰まり,橋の上を水が乗り越えていました。橋の下に足を突っ込んで詰まった土砂を取り除いたので,写真の段階ではすでに越流はしていませんが,全体として水が多いことがわかります。
 
 暑くて大変サンプリングですが,いろいろな生きものを見るのは楽しいですね。下の写真は階段状のところに生えていたきのこ。ちょうど木陰のすきまから射した日光が,スポットライトのように当ってきれいでした。
 
 ハッチョウトンボもすでに姿を現し,オス同士がなわばりをめぐって争い,というよりは「追っかけっこ」をしているようすも見られました。
 
 すべてのサンプリング地点を回って,最後に流量測定装置を見てびっくり! 先日の大雨で装置の一部が破損していたのです! もともと装置の中央部分に差し込み式で取り付けてあった整流板という丸い穴を多数空けたステンレス板が,大雨で装置の出口側(写真の左上側)に押し流されていました。装置の周辺にも水が流れた跡ができていて,相当な水量があったことが推測できました。

 流量測定装置の破損は残念ですが,大雨は自然の現象なのでどうすることもできませんね。

 この後は実験室に戻り,エアコンの効いた部屋でサンプルのろ過をしていきました。今回のサンプルを含めて,近々分析機器を使った分析を行う予定です。