2025年3月29日土曜日

「自然共生サイト」認定証の授与式が執り行われました

 みなさまこんにちは,よしだです。

 金城の里山が,「八竜緑地・金城学院大学の里山」として環境省の「自然共生サイト」に認定されたことを先般お知らせしましたが,その認定証の授与式が本学の音楽ホール「リリーハーモニー」で執り行われました。今回はその様子を写真でお伝えしたいと思います。

 式は3月27日(木曜日)の14時から始まりました。環境省の中部地方環境事務所管内で2024年度後期に認定された5件の申請団体とその関係者,そしてマスコミの方が集まりました。


 まずは中部地方環境事務所所長の小森様からご挨拶がありました。

 つづいて認定証の授与式です。各団体の代表者が一人ずつ登壇して,認定証が手渡されました。今回「八竜緑地・金城学院大学の里山」として名古屋市役所が登録の申請を行いましたので,名古屋市環境局の平野様に認定証が授与されました。

 5団体の認定証授与が終わって記念写真です。今回の授与は,行政・企業・神社(宗教団体)と主体はさまざまです。30by30の目標を達成するためには,どんな主体であってもできることを取り組んでいく必要があると感じました。

 次は各団体からのサイトの紹介です。名古屋市役所の平野様から「八竜緑地・金城学院大学の里山」について説明がありました。

 紹介スライドの一つがこれです。左上に学生さんが炭焼きをしている写真を載せていただきました。

 授与式の後は八竜湿地と金城の里山の見学会ですが,その合間の休憩時間に,KSCの学生さんが地元ケーブルテレビ局のグリーンシティケーブルテレビさんのインタビューを受けました! 今回はKSCのおそろいのポロシャツで授与式に参加したのですよ。

 見学会のようすです。水源の森と八竜湿地を守る会の会長である田京様に八竜湿地の案内をしていただきました。この後大学に戻り,こんどは私が金城の森や炭焼き小屋の説明をしました。ただ私が引率・説明役でしたので,大学内の見学の写真はありません・・・。

 再びリリーハーモニーに戻り,解散となりました。片付けの合間に認定証をお借りしてKSCメンバーで記念写真を撮りました! この認定証は名古屋市役所で飾られますが,そのレプリカをいただいて学内に飾る予定にしています。

 自然共生サイトに金城の里山が認定されたことはもちろん,その認定証授与式の会場として金城の施設を使っていただいたこと,また関係するみなさまに金城の里山を見ていただけたことをとても嬉しく思っています。これからも学生さんと一緒に金城の里山の活動を一層盛り上げていきたいと思っています。

 

2025年3月24日月曜日

春の気配

 みなさまこんにちは,よしだです。

 3月も下旬になって気温も高くなってきましたね。桜の開花の便りも聞かれるようになり,いよいよ春本番でしょうか。

 私は今日(24日),調査で八竜湿地に行ってきました。水量を測る装置からデータの回収です。前回は2月の上旬でとても水が冷たかった記憶があるのですが,今回は水ぬるむという感じでしょうか。昼前ですでに上着がいらないくらいの気温でした。

3月は雨の日が多かったのですが,雨量自体は少なかったからか
今日も水量は少なめです。

 湿地全体を見回してみましたが,まだ春らしい感じがあまりしませんね。


 でもよく見ると春の訪れを感じさせるものがありました。こちらはナワシログミの未熟の実です。熟すまでまだ時間がかかりそうですが,豊作のようですね。

 こちらはヒサカキの花です。花を見なくても独特のにおい(くさいですが・・・)で咲いたのが分かります(苦笑)。見た目はとてもかわいらしいのですが・・・

 調査中に散策に訪れた人を何人か見かけましたが,お目当てはこれでしょうか。コバノミツバツツジです。残念ながらまだつぼみで咲いている花を見つけることができませんでした。でも今週中には咲きそうですね!

 今年の冬は寒かったので,いきなり暖かくなった感じがしますが,これからいろいろな花が次から次へと咲くのでしょうか。楽しみです!



2025年3月13日木曜日

豊田市の湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日豊田市の上高湿地と恩真寺湿地へ水質調査に行ってきました。

 2月の投稿でも書きましたが,上高湿地の調査は毎月行っていますが,今回からは同じラムサール条約登録湿地である恩真寺湿地でも調査をすることになりました。2月同様,4月から私の研究室に配属になる学生さんも一緒に行き,湿地の特徴や湿地で水質を測定する意義,分析の注意点などを説明しながらの調査となりました。

 ただこの調査,今回は雨で大変でした・・・。もともと3月初めに予定していたのが雨で1週間延期となったのですが,これ以上延期できないため今回は雨の中の調査となってしまいました。それでも学生さんは,傘をさしながら教えた通りきちんと採水や測定をしていました。
写真だとわかりづらいですが,
雨がしとしと降り続いています。

 昨年の3月の調査ではシデコブシの花が咲き始めていましたが,今年は冬が寒かったからかまだ咲く気配すらありませんね。

 次回は4月に調査を行いますが,いまはまだ殺風景な湿地も,その頃には新緑と花で明るい景色になっているでしょうね。

2025年2月27日木曜日

八竜緑地と金城学院大学の里山が環境省の「自然共生サイト」に認定されました!

 みなさまこんにちは,よしだです。 

 表題の通り,環境省の「自然共生サイト」として,「八竜緑地・金城学院大学の里山」が認定されました!

 自然共生サイトは,2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全しようとする目標「30 by 30」の,健全な生態系を保全するエリアとして認定する制度で,今回名古屋市役所が主導していただいてこのエリアを申請し,本日(2/27)認定されました。

環境省の報道発表

https://www.env.go.jp/press/press_04456.html

名古屋市公式ホームページ:自然共生サイト認定「八竜緑地・金城学院大学の里山」について

https://www.city.nagoya.jp/kankyo/page/0000175932.html

 「金城の里山」は2009年の学院創立120周年,大学設立60周年を記念して始まったものですが,その里山保全活動が認められたことになり,大変嬉しく思います。里山保全活動がこれまで続けられたのも,これに関わった本学の関係者だけでなく,行政の方や里山学習講座などに参加してくださった一般の方々など,多くの方のおかげだと感謝しています。

 先日も写真のように学内で炭焼きを実施しました!

 これからも変わることなく里山保全活動を続けていき,自然環境に恵まれた大学キャンパスを維持していきたいと思っております。

2025年2月10日月曜日

豊田市の上高湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 少し投稿に間が空いてしまいましたが,今回は2月初めに豊田市の上高湿地へ水質調査に行った時のことを書きます。

 この調査は毎月継続して行っているものですが,研究室の学生さんの卒業研究のテーマにもなっています。来年度私の研究室に配属になることが決まった現3年生(来年度の4年生)で,湿地に興味のある学生さんもいるので,今回は3年生2人と,これまでここで研究をしてきた5年生の学生さんと一緒に調査を行いました。

 この日は全国的に大雪の予報で,名古屋でも豊田でも一時的に雪が降ることもありましたが,積もるほどではありませんでした。ただ,調査中も冷たい風が強く吹いて,こんなに寒い調査はあまり経験がありませんでした。
トウカイコモウセンゴケの湿地の採水地点に向かいます。
写真では伝わりませんが,冷たい風が吹いてとても寒かったです・・・。

採水のようすです。
手の汗が少しでも入ると水質が大きく変化してしまうので
ゴム手袋をしていますが,防寒性はほぼないのがつらいです・・・。

こちらはシラタマホシクサの湿地です。
保全団体の方の努力で,湿地内の草がきれいに刈られていました。
寒い中作業をしてくださり,頭が下がります。

 今回の調査では一部水が枯れている箇所もありましたが,先輩から後輩へ採水の方法,pHなどの測定の方法,採水するときの注意点などを伝えてもらいました。新しく研究室に入ってきた学生さんが,貴重な自然に興味を持って研究を受け継いでもらえたら,と思っています。
 

2024年12月28日土曜日

炭焼き

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先日KSCで,今年度2回目の炭焼きを実施しました。前回はブログに書いていませんでしたが,研究材料としての竹炭を得るためでした。今回は来年度の竹炭配布(金城の里山紹介)に向けた準備です。

 まずは竹を窯に詰めます。今年伐倒した竹を事前に適切なサイズに割って用意しておいたのですが,炭焼き部屋?に以前から保管してあった竹だけでちょうど窯いっぱいになりました。

 集まった学生さん火入れをしてもらい,薪をくべて加熱していきます。いつも通り煙くて大変な時間がしばらく続きました。そのうち薪が少なくなってきたので,薪割りをしていきます。今回の集まった5人の学生さんは皆1年生で炭焼きも初めて,薪割りも初めてなので,これもチャレンジです!
まずは狙いを定めて・・・

振りかぶって・・・

刃は命中したものの,木が硬くて割れないことも
ありましたが・・・

きれいに2つに割れました!

 上の写真のようにお互いに動画を撮ったりして楽しんでいるようでした。ただ,私も薪を割る時に動画を撮ってもらったのですが,うまく割らないと示しがつかないというプレッシャーを感じました(笑)。

 自分たちで割った薪をくべていきます。竹がよく乾燥しているからか,今回は温度の上りが比較的よかったです。

 お昼ご飯を食べたら,窯にサツマイモをセット! じっくり加熱しておいしい焼いもができました!

 今回窯の中の温度は500度ちょっとまでしか上がりませんでしたが,500度までは割と早く,500度をしばらくキープできたので,目標の600度には届かなかったものの,まずまずの焼き上がりになったのではないかと思います。あたりが暗くなった17時,窯口を閉じて終了としました。

 今年度はもう一回炭焼きをして竹炭を確保しようと思っています。
 今回参加したみなさま,おつかれさまでした!
 

2024年12月26日木曜日

流出量測定装置の水漏れ対策

 みなさまこんにちは,よしだです。

 前回11/25の投稿で,豊田市の上高湿地に設置した流出量測定装置で漏水が発生し,その修理に行った話を書きました。それからおよそ2ヶ月,水位変動のデータをみるとやや不安な感じがしたので,愛知教育大学の富田先生と一緒に修繕に行ってきました。

 上の写真は作業前の様子で,見た目は漏水していないように見えます。なのでむしろ装置を外すことに躊躇もしたのですが,やはり仕切り直しをすることにしました。

 装置をいったん外し,水を漏らさないよう底面に粘土状の泥を敷き,再び装置を置いて周辺を土で固めました。がしかし,底面から水が漏れてきたのでもう一度やり直し,こんどは水漏れがないことを確認して,装置のまわりを土で固め,さらに土のうで固定しました。

 次回は年明けに現地に行き,状況を確認したいと思います。