2026年10月12日月曜日

黒部川源流部へ 【その3:黒部川の源流】

 みなさまこんにちは、よしだです。

 先日私が北アルプスの黒部川源流部の山に登ってきた様子を何回かに分けてお伝えしていますが,第3回目は黒部川の源流の紹介です。

 みなさんが黒部川と聞いて何を思い出すでしょうか? 一番イメージしやすいのは,おそらくは日本一の高さを誇る黒部ダムではないでしょうか。行ったことがあるという人も多いでしょう。あれを見る限り,黒部川は大きな川という印象ですよね。

2018年に黒部ダムに行った時の写真をご覧ください。黒部ダムから上流側を見ています。中央奥にそびえるのが赤牛岳で,黒部川はこの山の手前で右に曲がり,そこから反時計回りに270度回転して源流に到達します。

 しかしながら,黒部川は最初からあの大きさではありません(当たり前ですが…笑)。その源流では,ほんのわずかな流れから始まるのです。そして源流というと,多くの人はうっそうとした森の中にあるとイメージすると思いますが,アルプスの山中にその源があると,そこはすでに森林限界を超えているので,意外にも明るく開放的なところに源流があったりします。

三俣蓮華岳から北の方向を見て撮った写真です。右端が鷲羽岳,左端の半分緑色をしている山が前回紹介した祖父岳です。中央の大きな谷が黒部川で,河原の石が堆積しているのも一部見えています。この写真の中に源流がありますが,「開放的」という意味がわかるかと思います。

 その源流に行ってみましょう。さすがに「最初の一滴」が見られるところまでは行けませんが,登山道の脇の「水場」と表示されている場所だと簡単にアクセスできます。身長10cmほどの私の山の相棒「ゾン太くん」と一緒に撮ってみましたが,川幅は30cmほどしかありません! これが生まれたての黒部川です。あの大河も,ここでは余裕で一跨ぎにできます!(笑)


同じ場所でもう少し見上げてみましょう。谷の源頭部まですっきりと見渡すことができます。実に開放的な源流部です。この小さな流れがあの大河になるなんて,この場所に立つとむしろそっちの方が不思議に感じます。


 登山道はしばらくこの川沿いにつけられているので,もう少し下ったところまで行ってみましょう。先ほどの地点から直線距離で約1km,標高差で約300m下った地点に「黒部川水源地標」と彫られた,ちょうどお墓サイズの立派な石碑が立っています。その付近の黒部川はこんな感じです。

 たったの1kmでもうここまで成長しているのです! 人がいないのでサイズ感がつかみにくいですが,左右にピンっと張られたロープを頼りに,並べて置かれた石を歩いて黒部川を渡るのです。この付近でもいくつもの支流が流れ込んでいて,黒部川がどんどん水量を増していくのがよくわかります。
 こうして見ると,中流域で大きなダム湖を形成するくらいに水を集めるのも納得ですね!

 黒部川の源流の紹介はここまでで,次回はおまけとして黒部川の源流に一番近い山小屋,「三俣山荘」を紹介します。

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