2017年11月9日木曜日

里山の小さな秋

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 11月に入って少しずつ金城の里山も色づき始めましたが,紅葉の盛りになるにはもうちょっと時間がかかりそうな気配です。そんな中,私がアドバイザーとなっている学生さんを連れて,先日森に出かけました。このときは「どんぐり」がテーマだったのですが,学生さんも目が慣れてきたようで,いろいろなものを見つけてくれました。
 
 最初に見つけたのはスズメバチ。冬が近づいて巣を追い出されたのでしょうか。気温も下がって弱っているようで,地面をずっと歩きまわっていました。怖い生き物ですが,少し哀れに感じます。
 
 アベマキの木の下で,その存在感のあるどんぐりを拾っていたとき,学生さんが指さす方向を見ると見事なきのこが! ぱっと見た感じは「ヒラタケ」のようです。これに似た毒キノコもあるので採取はしなかったものの,もしヒラタケなら鍋に入れたりできるのになぁ~と思いました(笑)。
 
 日差しが暖かかったこの日,日なたの葉の上できれいなチョウが休んでいました。ムラサキシジミのようです。輝くような紫色で学生さんの注目を浴びていたものの,近づくと気配を感じてさっと逃げてしまいました。調べてみると,ムラサキシジミは成虫のまま越冬するそうです。寒くてえさがなさそうな冬をどのように乗り切るのかわかりませんが,こんな小さな体ですごいですよね?
 
 他にもこの時期多くいるジョロウグモの巣を観察したり,ツブラジイのどんぐりを食べてみたり。里山で小さな秋をたくさん見つけました。 
 
 

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