2014年1月12日日曜日

島田湿地で流量調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先月末に行われた島田緑地の維持管理計画のワークショップで,島田緑地でも水量調査をすることになったと書きました。
http://kinjosatoyama.blogspot.jp/2013/12/3.html

 緑地内の樹木の伐採作業が2月に入っているため,急いで日程の調整や資材の準備を行い,この週末に設置作業をしてきました。ワークショップからお正月をはさんでいるのに3週間足らずで実行です。「善は急げ」ですね!

 水量測定の装置を取り付けたのは,湿地のちょうど真ん中あたり,ため池の水が出ていくところです。
矢印のところから水が出ていきます

 ため池の水は,幅約 40 cm の水路を通って,下流側の棚田状の湿地に流れ込みます。昨日の作業はその水路に切り欠きを入れるところから始まりました。
 
 切り欠きに板をはめて,泥と土のう袋を使って固定していきます。この板は八竜湿地の水量調査でもおなじみの「三角堰(さんかくせき)」です。

 三角堰をつけてしまえば,あとは水位計を取り付け,水位と現在の流量を確認しておしまい,なのですが,ここでいくつか問題が発生してしまいました。一つ目は,水位計をパソコンと接続しても認識せず,最初の調整ができなかったこと。二つ目は,三角堰の切り欠きの高さが,従来のため池の水位よりもおよそ 1 cm 高くなったため,水が流れ出なくなってしまったことです。
水が止まってしまいましたね
 
 たった 1 cm と思われるかもしれませんが,ため池の面積全体で水位が 1 cm 上がらないといけないので,相当な量の水がため池に流れ込む必要があるのですよ・・・。

 それできょう,私が再度島田湿地に行ってきました。三角堰を見てみると・・・
水が流れてる!!!
 
 流れ出る量は1分あたり約5リットル。たったそれだけでも,一晩経てば充分な水がたまったようです。水位計を測定できる状態にしてようやく完成!
島田湿地の水量変動の特徴や,これから始まる周辺林の伐採が,水量にどの程度影響するか,明らかになることを期待しています!
 

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