2020年3月30日月曜日

子育てを前に

 みなさまこんにちは,よしだです。

 きょう3月30日から大学では事実上の新年度のスタートとなり,ガイダンスなどが始まりました。とは言ってもこのコロナウイルスの影響で,授業は少し遅れての開始となるため,本格的なスタートはまだしばらく先になりそうです。
 
 この春休みの期間,私は新しい研究を始めるために,地元保全団体や行政の方のご理解を得て,名古屋市内最大のマメナシ生育地である蛭池で,学生さんとともに作業をしていました。動物調査のためにカメラを設置したほか,水質調査をするために地下水を採取する塩ビ管を埋めたりしました。
温かい日差しの中,
むしろ汗をかきそうになりながらの作業でした

  保全団体の方,学生さん2名と私でザクザク音を立てて作業をしていたのですが,割と近いところでコンコンと音が聞こえてきます。近くにキツツキがいるようです。がしかし,見上げてもその姿はありません。かなり深い穴を掘って塩ビ管を埋めて作業終了となりましたが,やはりコンコン聞こえてきます。鳥がいないのになぜ?と思いましたが,よくよく見てその理由がわかりました。
見上げると,マメナシの枯れた幹に2つの穴が開いています。上の穴は以前に掘られたもののようですが,下の穴は新しいようです。そう,キツツキはこの穴をいま掘り進めていて,穴の中でコンコンやっていたのです。 間もなく始まる子育てを前に大変そうです。

 しばらく待っていたら,外で見上げている私たちが気になったのか,巣穴から顔を出しました。コゲラです。キツツキとしては日本で一番小さく,スズメ並みのサイズですが,そうは言ってもやっぱりキツツキ。口ばしがとがっているのがよくわかりますね。

 この時はもうマメナシの花が咲き始めていました。やっぱりきれいですね。

 さて,私が委員を務めさせていただいている「なごや環境大学」に,「森イキ!デザイニングプロジェクト」というのがあるのですが,そちらに森とコゲラの関係のコラムを掲載していただきました。ご興味のある方はこちら https://n-kd.net/moriiki/ をご覧ください。この時撮った別の写真も1枚掲載しています。
 

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