2023年8月16日水曜日

里山プロジェクトで大野瀬町を見学

 みなさまこんにちは,よしだです。

 前回の投稿から随分と間が空いてしまい申し訳ありません。今回は,少し前のことになりますが,プロジェクト科目の「里山プロジェクト」で実施した,豊田市大野瀬町の見学について書きます。

 「里山プロジェクト」は,里山のことを学び,里山のこれからをどうするのか,自分たちで考え提案する授業です。ここで対象とするのが,豊田市大野瀬町です。このブログで何度か紹介していますが,大野瀬町は長野県・岐阜県と境を接する,愛知県の「端っこ」にあります。いわゆる中山間地であり,人口減少や地域活性化といった,なかなか難しい課題があります。

 そこでこの「里山プロジェクト」では,大野瀬町が直面している課題に対して,何ができるのかを提案するわけですが,そのためには大野瀬町を知る必要がありますね。それで一日かけて見学に行ってきました。

 まずは大野瀬町の名所の一つ,「子持ち桂」です。渓流沿いに,一か所からたくさんのカツラの木が生育しています。もともと一本だったのが,幹が折れたのでしょうか,残った株から新しい芽がたくさん出る「萌芽更新」をしたものと考えられます。たくさんの幹が成長したことから,子宝に恵まれる,という言い伝えがあります。


 上の写真では大きさがよくわかりませんが,左端に映っているのが子持ち桂です。太い幹ですがこれでも一部にすぎないので,かなりの巨木だということが分かっていただけると思います。

 こちらも大野瀬町の名所の一つ,梨野大滝です。その名の通り梨野地区にある立派な滝で,住民のみなさんの手で滝のすぐ近くまで行ける道が整備されています。猛暑が続く中,滝の近くは涼しくて学生さんにも好評でした。


・・・と書くと,まるで観光ツアーじゃないか?と思われるかもしれません。もちろんそれだけではありません。中山間地の課題も学生さんに見てもらいました。この写真はその一つで,空き家の説明を受けているところです。人口が減る=住民が減っていく=空き家が増えるということになり,あちこちで空き家が発生しているという現実も学びました。

 里山プロジェクトでは今後も講義や見学を行いながら,最終的にグループワークをしてアイディアを出し,発表することになっています。さて今年はどんな提案が出るでしょうか?

 

0 件のコメント:

コメントを投稿