2023年10月11日水曜日

豊田市上高湿地で調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 先月末ですから少し前のことになりますが,豊田市の上高湿地で定期的に行っている水質調査・流出量調査に行ってきました。この頃はまだ真夏日が続いていて,熱中症対策をしながらの調査でした。

 流出量測定装置を見てみると,例えばこの場所は整流板(丸い穴がたくさん開いた板)が本来の位置から外れて斜めになっています。これは一度に大量の水が流れたことを示しています。しかしこの日は,数日間雨が降っていなかったことから全く水が流れていませんでした。


 一方こちらの地点は,装置の右側の土砂が崩れていて,土のうが水路の真ん中に落ちています。これはイノシシが土を荒らしたことを示しています。そういえば,何か動物園のようなにおいも・・・ もちろん復旧しましたが,野外調査はこのように野生動物の影響も受けるのです。

 ところで今回,上記とは別の地点で水質調査をしていたとき,木の上から枯葉のようなものが落ちてきて,しばらくしたらそれがごそごそ動き始めてビックリしました。数m離れていましたが,観察しているとそれはどうやらコウモリのようでした。
わかりづらいですが,中央に黒い羽が見えます

 弱っているのか,ケガをしているのか,うまく飛ぶことができないようです。かわいそうですが,私たちにはどうすることもできません。ちょうどシラタマホシクサがたくさん咲いていましたが,「花がきれい」だけが湿地ではないことを教えられた気がしました。

 

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