2013年8月1日木曜日

伊吹山へ山登り (2)

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今回は伊吹山に登った時に撮った生きものの写真を見ていただくことにしましょう。
 伊吹山は冬の積雪が多いこと,部分的に石灰質の地質を含むことなどから,高山植物など豊かな植物相を有していることで有名です。また,織田信長が海外から持ち込んだ植物を植えて薬草園を開設したことでも知られます。今回登ったのが,夏真っ盛りの時期であったにもかかわらず,頂上では色とりどりの花が咲き誇っていました。

 まずは葉っぱ見ていただきましょう。これはヨモギです。お灸のもぐさはこのヨモギの葉の裏にある毛を採取して集めたものです。そう,伊吹山はお灸でも有名ですね。

 ここからはお花です。下の繊細な花は高山植物の「タカネナデシコ」によく似ていますが,これはその低地型である「カワラナデシコ」なのだそうです(難しい・・・)

 これも高山植物の「ハクサンフウロ」によく似ていますが,伊吹山には変種の関係にある「ハクサンフウロ」「エゾフウロ」,そして「イブキフウロ」というのも生育していて,花びらの形から「イブキ」ではないと思うものの,「エゾ」なのか「ハクサン」なのかはちょっとわかりません(難しい・・・)

 こちらはだれが見てもユリの仲間だとわかりますね(ユリ科ユリ属です)。しかしこれも曲者で,「オニユリ」なのか「コオニユリ」なのか区別できません(苦笑)。コオニユリは一般に湿地周辺に生育するそうなので,比較的乾燥していそうな場所に生育していたこのユリは「オニユリ」かな?と思っています(難しい・・・)

 小さな白い花をたくさん咲かせているこの植物はオオバギボウシです。高山植物ではおなじみで,食用できるので栽培されることもあるのだとか。

 最後の写真は花とチョウです。花は「イブキトラノオ」です。トラノオ=虎の尾ですが,虎らしくない白くて繊細な花ですね。「イブキ」とついていますが伊吹山の特産種ではなく,広く分布しているものの,伊吹山に多く自生しているからその名がついたそうです。
 そしてチョウは「アサギマダラ」です。渡り鳥ならぬ渡りチョウで,例えば本州から沖縄や台湾へと移動することがわかっています。「アサギ」とは聞き慣れない名前ですが,日本古来の色の名前の一つで,薄いあい色を指します。羽の中央の青みを帯びた色が「あさぎいろ」なので,この名前がつきました。珍しいチョウに出会えて感激です!

 山登りはちょっとつらかったですが,これら以外にもたくさんの花が咲いていて,ほんとうに楽しかったです!
 

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