2016年11月1日火曜日

まめなし 秋の観察会

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 先週土曜日(10月29日),私も参加している守山区役所の「まめなしのある風景 守山事業」が主催する,マメナシの観察会が行われました。これは,春のお花見につづく第二弾で,ちょうど実ってきた実の観察をしようというものです。
 
 前日は雨でしたが,当日はきれいに晴れ渡り,観察会にはもってこいの天気となりました。お昼間はちょっと暑いくらいの陽気でしたが,50名以上の方が参加されました
 
 春と同様,この観察会は単に見るだけではなく,体験型であることが特徴です。今回は4つのテーマが設けられ,グループごとに順番に体験をしていただきました。下の写真は簡易樹木診断の体験で,樹木医さんの指導もと,木のどこを見てどう判断するかを実際にやっていただきました。
 
 こちらはマメナシと全然関係ないように見えますが・・・もちろんそうではありません。地面を掘って,以前落ちて土に埋まったままの種が発芽するかどうかを試してみよう,というものです。もちろん掘ってすぐわかるわけではないので,これからしばらく観察を続けていくことにしています。
 
 金城の学内で実施している湿地再生実験で,たいへんお世話になっている名工大の増田先生の研究グループは,マメナシの実を数えてみる体験です。一本の木に大量になっている実を,1, 2, 3, ・・・と数えるわけにはいきませんね。でも,細かい数字は出なくても,ちゃんと概数を出す方法があるのです。それをみなさんにレクチャーしています。
 
 で,こちらは・・・あれれっ? 果物の梨? マメナシじゃないの? 梨の実演販売? という声が聞こえてきそうですが(笑),マメナシの実の糖度を測ってみよう,という体験です。東谷山フルーツパークのスタッフさんが駆けつけてくださいました。せっかくなので,近縁である果物の梨と糖度を比較してみよう,というわけです。
 
 残念ながらマメナシの糖度は,粘性が高い(ねっとりしている)ためにうまく測れなかったのですが,果物の梨は12~14度くらいと甘く,たくさん用意していただいたので,試食もありました(^_^)。残念ながらマメナシは,渋柿のような味なのでとても食べられません(>_<)。見た目はそっくりなんですけどね~。でも下の写真に一個,真っ黒になった実が写っていますが,ここまで熟すと食べれるよ,と別の方から教えていただきました。
 私も試しに食べてみると・・・あっ,確かに渋くない! でもそれほど甘みがあるわけでもなく,おいしいと言うにはちょっと無理があるような・・・(苦笑)。これも体験ですね。
 
 この事業では,守山区に自生するマメナシを守りつつ,みなさんに知っていただくため,調査と啓発活動を並行して今後も行っていくことになっていて,私もメンバーの一人として協力を続けていきたいと思っています。
 

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