2015年11月3日火曜日

秋深まる八竜湿地

 みなさまこんにちは,よしだです。

 最近デスクワークメインとなって,調査をしているお隣の八竜湿地ですら少し足が遠のいていたところですが,きょう久しぶりに流量測定装置のメンテナンスとデータ回収のために行ってきました。

 流量測定装置は,ここ最近雨の日が少なかったこともあって,特に異常はありませんでした。
 水位データを見ると,今日までのおよそ一か月半で降雨による水位の上昇は5回しかなく,いずれもそれほど高いものではありませんでした。季節的に台風やゲリラ豪雨のようなものがなく,雨が続かなかったことが良く反映されています。また,10月11日から28日まで2週間以上も水位上昇がなく,それだけ雨が少なかったのですが,それでも一定の水位が保たれていることが見て取れました。
パソコンでデータを回収しています
 
 作業を終了して湿地内を見て回ると,クロミノニシゴリがその名の通り黒い実をつけていました。やや地味な植物ですが,日本固有種で,東海地方から近畿地方の湿地帯にしか自生しない珍しいもの。「東海丘陵要素植物群」の一つに数えられています。
 
 足元には真っ赤に紅葉した植物がありました。ヤマハゼでしょう。ウルシの仲間で,皮膚が敏感な人はかぶれる可能性があるので注意が必要ですが,観賞に値する鮮やかな紅葉です。

 他にも写真はありませんが,冬鳥のジョウビタキをよく見るようになりました。11月に入り,秋の深まりを感じますね。
  


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