2017年9月10日日曜日

KSC駒ヶ根合宿(2日目)

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 前回に引き続き,KSCの駒ヶ根合宿についてお伝えします。今回はその2日目,いよいよ中央アルプスの最高峰,木曽駒ヶ岳を目指します。木曽駒ヶ岳の標高は2956m。日本で25番目に高い山ですが,ロープウェイが通じているので容易に登ることができる山の一つです。
 
 合宿2日目の朝は早く,起床は5時30分,6時過ぎには朝食をいただき,ロープウェイ駅に通じるバスの乗り場に早速向かいました。天気は晴れ。期待が膨らみます。
すでにたくさんの人がバスを待っています
臨時便のバスでロープウェイ駅に向かいます
 
 ロープウェイ駅に着くと整理券が配られ,ここで1時間ほど待つことになりました。今年なかなかなかった天候の良い週末だけに,どっと人が押し寄せたようです。
いよいよ私たちの順番がやってきました
 
 ロープウェイの上の駅である千畳敷(せんじょうじき)に着くと,もはや「寒い」と感じる世界。ここから山頂まで,近いとは言ってもちゃんと登山届を出して登頂開始です!
 
 氷河期に氷河が地表を削ったカール地形で有名な千畳敷ですが,何度来てもいいところですね~。空の青と地表の緑がまぶしいくらいです。 
 
 時期的に高山植物の花は終わりかけで,トウヤクリンドウ・トリカブト・ウサギギク・イワツメクサなどが一部で見られたくらいでした。一方でナナカマドは実がわずかに色づき始め,チングルマは綿毛をつけて,秋めいた印象を受けました。
綿毛になったチングルマです
草のように見えますが,これでもちゃんとした木(樹木)です
 
 私たちのすぐ近くにやってきたのはイワヒバリ。今年生まれたばかりでしょうか。ちょこちょこ歩き回って虫を食べている姿がとてもかわいらしいです。
手が届きそうなくらい近くまでやってきました
 
 やや急な登山道をゆっくり登り,乗越浄土(のっこしじょうど)という地点からは緩やかな道を歩きます。少し余裕ができたので,一時的に霧が晴れて姿を現した宝剣岳(ほうけんだけ)をバックに写真を撮りました。
 
 千畳敷を出て1時間半,木曽駒ヶ岳の手前にある中岳(なかだけ,2925m)に到着しました。人が多いですね~。ここで小野先生と学生さん1人が安全をみて先に戻ることにし,残る4人が木曽駒ヶ岳の山頂を目指しました。
 
 中岳を出て30分,木曽駒ヶ岳の山頂に到着です! 一番上まで来たので,「1」をポーズに写真を撮ってもらいました(笑)。
 
 天気はいいのですが,周りに雲が多く,残念ながら眺望はほとんど楽しむことができませんでした。ここから見る南アルプス・富士山・御岳山・北アルプスなど,初めて登頂した2人の学生さんや朴先生に楽しんでほしかったのですが…
360度こんな感じの景色でした…
 
 小野先生たちをお待たせしているので早々に頂上を後にし,途中の中岳は山頂を通らない道を通ってショートカットします。ただしここは岩場の道。思ったよりも楽はさせてくれません。岩稜帯好きの私は楽しんでいましたが(笑)。
 
  学生さんも朴先生も,険しい道をそれなりに楽しんで攻略していました。そして一瞬雲が切れたときにはこんな景色が!
写真ではお伝えしにくいですが
一同感激の景色でした
 
 乗越浄土まで戻り,急な下りを前にお昼にしました。お湯を沸かしてカップラーメンやみそ汁,紅茶などで暖まりました。
ちょっとだけのんびりと休憩です
 
 乗越浄土からの下りは,歩きにくさもさることながら,人の多さもあって時間が少々かかってしまいました。登る人,下る人,速い人,遅い人,いろいろな人がいるから,道を譲ったり,譲ってもらったり。
人気の山ですからね
 
 ロープウェイ駅に近づいたころ,千畳敷のカールにぱっと光が射し,ほんとにきれいでした。
絵になる景色です
 
 先に下っていた小野先生と学生さんと合流,最後に記念写真です。このあと30分ほど待ってからロープウェイで下山しました。
このころまた雲が降りてしまいました
 
 ロープウェイからバスにスムーズに接続したのですが,曲がりくねった細い山道を下るバスの走りも驚くほどスムーズで無駄がないです! もはや職人技ですね。たまたま座れた最前列で一同感動していました。
 
運転手さん,ありがとうございます!
 
  こうして初めてのKSC合宿のメインイベントは無事に終わり,名古屋に戻りました。普段の里山とは全然違う自然を満喫できたのではないかと思います。

 最後に,今回快く合宿を受け入れてくださり,かつ何かとお世話になった小野先生と奥様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。同行してくださった朴先生,参加した学生さん,おつかれさまでした。
 

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