2014年9月29日月曜日

白山へ山登り (2日目)

 みなさまこんにちは,よしだです。
 
 この土曜日に発生した御嶽山の噴火には,私もとても驚きました。紅葉が見頃の,晴れた日の週末,しかもお昼頃という,頂上に最も人が集まる時の出来事だったので,多くの被災者が出る事態となってしまいました。今となっては一人でも多くの方が救助されることを願わずにはいられません。

 御嶽山は噴火した記録がなかったのに,1979年に有史以来はじめて噴火し,1991年,2007年,そして今回と,近年に4回となっています。それに対して白山は,およそ450年周期で大規模な噴火していることがわかっているそうで,最後の噴火は江戸時代初期の1659年。そろそろ白山は警戒すべき時期に入っていると思った方がよいのかもしれませんね。
 
  山に行くとき,私はかならずルートの危険度や天候など,起こるかもしれないさまざまなリスクについて事前に調べておくのですが,「噴火」はこれまでまったく考慮していませんでした。今回の白山も然り。気をつけないといけませんね。
 
 前振りが長くなりましたが,白山への山登りの2日目です。
 起床は午前4時。かなりの早起きのように思われるかもしれませんが,昨晩は7時に寝たので,睡眠時間はたっぷりの9時間(!)。周りの人たちもほぼ一斉に起きて準備を始めました。みな考えていることは同じ。山頂でご来光を見ようと思っているのです。
 
 外に出るとまだ真っ暗。空にはたくさんの星がきらめいています。久しぶりに天の川も見ることができました。KSC登山部(?)の3名は,かなりの寒さの中,ヘッドライトで足元を照らしながら山頂(御前峰=ごぜんがみね)を目指します。人が集中するので,登山道では渋滞(!)が発生。時間はかかりますが,暗くても道を間違える心配はなさそうです。
 
 その間空の色が刻々と変わっていくさまをみることができました。その美しさ,神秘さはなんと言ったらいいのでしょうか。うまく表現する言葉が見つかりません。
 
 山小屋から約40分で山頂に到着。ご来光の時を待ちます。天気は快晴。360度さえぎる物がありません。私の個人的には,北アルプスが最南端の乗鞍岳から最北端の親不知(おやしらず)海岸に落ち込むまでのすべてを一望できたことにとても感激しました。
 
 午前5時37分頃,信州松本と飛騨高山を結ぶ安房峠(あぼうとうげ)の位置から,静かに太陽が昇りました。大げさですが,いま生きていること,ここまで来られたことに対する感謝の念がこみ上げてきました。 
 
 たくさんの人がご来光を見たり,記念写真を撮ったり・・・。
 
 大半の人はご来光を見たあと,山小屋に戻っていくのですが,私たちは頂上周辺の散策をすることにしました。いくつもの池を巡って,大汝峰(おおなんじみね)というピークにも登ることにしたのです。その途中,イワヒバリの群れに出会いました。木柱の上がお気に入りの場所なのか,何羽ものイワヒバリが場所取りをしようと遊んでいるようでした。
 
 池の中で最も大きいのが翠が池(みどりがいけ)です。いずれの池も,噴火の火口に水がたまったものだそうで,白山が火山であることを示しています。
 
 別の池では氷が張り,周囲に霜柱が立っていました。そう,もうここには冬がやってきているのです。 
 
 人がぎっしりでにぎやかな山頂(御前峰)とちがって,大汝峰の頂上は人が数人いるかいないか。とても静かです。風がなく,そもそも何も音が聞こえてきません。他の登山客の方に記念写真を撮ってもらいました。
これのために「金城タオル」を
持参しました(笑)
 
 大汝峰からの景色も申し分なし。西には海岸線が街と日本海とを区切っているのがはっきりと見えました。南東には中部地方の山々を望むことができました。写真奥の左端が穂高連峰,中央左が乗鞍岳,そして右奥にどっしりと構えるのが御嶽山。まさかこの6日後に噴火するとは・・・
 
 大汝峰で景色を堪能し,山小屋で用意してもらった朝食のお弁当をおいしくいただき,あまりの気持ちよさにまだまだ居たい気分でしたが,下山することにしました。山小屋までの道のりも,晴れて静かで気分よく歩けました。
 
 山小屋に置いておいた荷物をまとめ,名残惜しいですが山を下りることにしました。振り返れば,抜けるような青空に穏やかな表情の山頂が見えました。
 
 休憩を含め,3時間15分ほどで登山口まで無事に戻ることができました。メンバー3人にとって初めての白山でしたが,自然をたしなむいい山登りができました (^_^)
  

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