2014年10月4日土曜日

八竜湿地見学と,学外の湿地調査

 みなさまこんにちは,よしだです。

 今週火曜日 (9月30日) のことになりますが,大学に隣接する八竜湿地の見学と,学外の湿地での調査をしました。

 八竜湿地はいま,希少種であるシラタマホシクサの花が見ごろとなり,これに合わせて案内ツアーの依頼をいくつもいただいています。今回はその第一弾で,薬学部の小崎先生とそのセミナー生のみなさんをご案内しました。
 
 このシラタマホシクサの花,小さな花ですが意外に香りが強めです。こってりとした甘い香り,あるいはハチミツの香りと言えばいいでしょうか。たくさん咲いているとよくわかるのですが・・・
学生さんににおいをかいでもらっています

 残念ながらこの時はあまりにおいませんでした。でも少し離れるとふとにおうことがありました。今回は他にも,秋ということで木の実についてもいろいろとお話ししました。周囲の森ではどんぐりや,ガマズミなどの赤い実がなっていて,秋らしい湿地を楽しんでもらえたのではないかと思います。

 さて,午後は学外のとある湿地に,水質調査をしに行きました。この湿地は水位の変動が大きく,雨が降ると池のようになり,晴れの日が続くとからからに乾いてしまいます。今回は半分が池,半分が湿地となっていました。 
 
 ここにはトウカイコモウセンゴケが生えているのですが,かなり生き生きとした感じに見えます。水位の関係なのか,あるいは夏の暑さがひと段落したからなのか,ちょっとわかりませんね。
 
 そしてもっとびっくりしたのがこの写真。トウカイコモウセンゴケの花です。普通なら夏の初めころに咲くのに,数株だけでしたが,いま花を咲かせているものがありました

 トウカイコモウセンゴケは東海地方の湿地ではよくみられる植物ですが,どういう環境を好み,どのように生活しているのか,わからないことがまだいくつもあるのです。調査を進めて,少しでもその解明ができれば,と考えています。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿