2014年2月16日日曜日

夕焼け空と,アーベントロート

 みなさまこんにちは,よしだです。

 14日朝から降り続いた雪や雨も15日の午前中までには上がり,夕方までに少しずつ雲が切れてきました。八竜湿地ではあふれんばかりの水が流れ,この二日間の雪・雨の量の多さを物語っていました

 さて,夕方になると西の空に残った雲が赤く染まっていました。
まさに夕焼け空ですね

 夕焼け空を見るのはここ最近の「お気に入り」で,時々このブログでも紹介していますが,この日は東の景色がすごいことになっていました。下の写真はおよそ東南東方面を見ているのですが,夕日に当たって赤く染まっているのは雲だけではありません

 拡大してみましょう。なんと,この二日間で積もった山の雪が夕日で赤く染まっています!
 この写真の右に写っているタワーは「瀬戸デジタルタワー」で,濃尾平野にテレビのデジタル放送用の電波を送るためのもの。右下の煙突は「尾張東部衛生組合晴丘センター」という可燃ごみの焼却施設です。で,この山は?というと,方角的には豊田市の山間部,標高1100 m を超える寧比曽岳(ねびそだけ)か,段戸山(だんとさん)辺りではないかと思うのですが,ちょっと自信がありません。

 それはともかく,実にきれいな夕映えです。いくら標高が1100 m あると言っても,森林限界(北アルプスでおよそ2500 m)を超える高山に比べれば,雪が少ないうえに樹木があるため,なかなかきれいに雪が積もらず,夕映えにもなりにくいのです。ですからこの風景は,大雪が残してくれためったにないもの,と言っていいでしょう。

 日本の登山用語で,夕日で赤く染まった山のことを「アーベントロート」といいます。ドイツ語でアーベント=夕方,赤=ロートからきた言葉で,逆に朝日で山が染め上がることを「モルゲンロート」(モルゲン=朝)と言ったりします。これは日本の「登山」という文化が海外から輸入されたものであるためで,地形(コル,ルンゼなど)や登山用具(コッヘルなど),登山行動(ビバークなど)をあらわす言葉に,今でもドイツ語・フランス語・英語が入り混じって使われています。
 

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